神谷氏は、『ベヨネッタ3』のエンディングから始まる、全く新しい三部作を構想していたことを明かした。「三部作は単なる休止でした。物語をリブートし、ゲームシステムを革新することで、新たな章をスタートさせたかったのです」と説明した。『ベヨネッタ3』で物議を醸した悪役「シンギュラリティ」について、神谷氏はプロットの展開はもっと良くできたはずだと認めつつも、マルチバースといったコア要素は前作の頃から既に存在していたことを強調した。「これはずっと探求したいテーマであり、将来的にはプレイヤーの皆さんにしっかりとお届けしたいと思っています」と付け加えた。

彼は当初、ディレクターのアベベ・ティナリ氏と共にこのスピンオフシリーズの開発を続けたいと考えていました。しかし、二人ともプラチナゲームズを退社したため（ティナリ氏はHousemarqueに移籍し、PS5専用タイトル『Saros』を開発しました）、この計画は棚上げとなりました。さらに、神谷氏は『大神2』完成後、『Scalebound』プロジェクトを復活させたい意向を公言しているため、『ベヨネッタ』シリーズへの復帰はますます困難になっています。任天堂は『ベヨネッタ』の著作権を所有していませんが、『ベヨネッタ2』、『ベヨネッタ3』、そしてこのスピンオフ作品の開発に資金を提供してきました。さらに、ベヨネッタは『大乱闘スマッシュブラザーズ SPECIAL』でも象徴的なキャラクターとなっています。業界では、任天堂が当面の間、Switch 2向けに強化された『ベヨネッタ3』をリリースするか、プラチナゲームズと提携して神谷氏抜きでシリーズを継続するのではないかとの憶測が飛び交っています。ゲームコミュニティが待ち望む中、『ベヨネッタ』シリーズの運命は危うい状況にあります。