宮本氏は、任天堂におけるキャラクター制作への積極的な役割を強調しました。ドンキーコングの開発過程を振り返り、キャラクター進化の起点として、初代『スーパードンキーコング』におけるレア社との協業を挙げました。3Dマリオ開発チームと共同で『ドンキーコング ジャングルビート』を制作した際、当時の技術を駆使し、ドンキーコングの表現力をさらに高めたと語りました。この探求が、レア社のオリジナルデザインを再評価し、キャラクターの表現力を最大限に引き出すことにつながったのです。
2023年の『スーパーマリオブラザーズ ムービー』でのドンキーコングの登場をきっかけにさりげなく始まったこのリデザインプロセスは、近日公開予定の『マリオカート ワールド』の映像でより顕著なものとなりました。宮本氏はさらに、映画の公開を機に、ドンキーコングにこの新世代デザインを全面的に採用することを決定したと述べています。映画版と『スーパードンキーコング カントリー』以前のアートワークの要素を融合させたようなこの新しいデザインは、1990年代にドンキーコングを初めてリデザインした元レア社のアーティスト、ケビン・ベイリス氏の協力を得ています。任天堂が様々なプラットフォームでリデザインされたドンキーコングを展開していく中で、ファンはこの新しいバージョンが愛すべきキャラクターにどのような新たな息吹を吹き込むのか、今から待ち遠しく見守っています。
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