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RBAが利下げを一時停止、住宅ローン問題で地域格差が拡大

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RBAが利下げを一時停止、住宅ローン問題で地域格差が拡大
オーストラリア中央銀行(RBA)は7月9日、政策金利を3.85%に据え置き、金融政策委員会は6対3で据え置きを決定した。5月のインフレ率は2.1%(コアは2.4%、3年半ぶりの低水準)に低下したものの、6月の消費者物価指数(CPI)は「予想を若干上回る」結果となった。また、米国の関税引き上げなど、世界的な貿易政策をめぐる不確実性の高まりを受け、RBAはインフレ率が目標の2.5%に向けて着実に推移していることを示す更なるデータを求めるに至った。

 

住宅ローンの逼迫は地域間で大きな格差が生じ、深刻化しました。ビクトリア州(延滞率1.17%)とニューサウスウェールズ州(1.07%)の郊外地域が最も大きな打撃を受け、クレイギーバーンでは住宅所有者の3.1%が支払いを滞納しています。構造的な要因として、若い世帯が住む地域では債務対収入比率が高く、金利の影響を受けやすいことが挙げられます。西オーストラリア州は大幅に改善しました。住宅価格が5年間で80%上昇したことで、延滞率は0.86%に低下しました。5年前の全国延滞率ランキングでは7位でしたが、1位にまで下がりました。一方、ビクトリア州は首位に躍り出ました。

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