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FTSE100は7月9日に0.2%上昇。市場は米国の関税拡大を消化した。

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FTSE100は7月9日に0.2%上昇。市場は米国の関税拡大を消化した。
ロンドンのFTSE100指数は7月9日に0.2%小幅上昇した。投資家は引き続き米国の関税拡大の影響を吸収している。広告大手WPP(WPP.L)は、主要顧客の喪失と新規受注の減少により利益見通しを引き下げたことで、19%急落し、過去30年以上で最悪の日次下落率を記録した。このことがFTSE100指数の重しとなった。

 

コモディティセクターは圧迫された。ロンドン金属取引所(LME)の銅価格は需要懸念から下落し、鉱業株は1.9%下落した。グレンコア(GLEN.L)は2.7%、アングロ・アメリカン(AAL.L)は2.5%下落した。イングランド銀行は半期ごとの金融安定報告書で、米国が4月の追加関税導入計画を延期したにもかかわらず、世界的な貿易摩擦は依然としてハイリスクであると警告した。国内市場では、レイチェル・リーブス財務相による福祉削減阻止によるボラティリティの高まりの後、落ち着きを取り戻したものの、投資家心理は依然として低迷した。

 

FTSE250種株価指数は0.1%下落。商用車リースのZIGUP(ZIG.L)は利益の減少、クローズ・ブラザーズ(CBRO.L)はリストラ関連ニュースを受けて4.2%下落した。優良株の中では、ジェフリーズがセクタートップピックに選んだブリティッシュ・アメリカン・タバコ(BATS.L)が2%上昇し、トレンドに逆行した。全体として、関税をめぐる不透明感と株価の極端な乖離が、この日の取引を特徴づけた。

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