CMHCの中間報告によると、主要都市の賃貸動向は大きく異なっており、7つの都市圏のうち4つで2ベッドルームの賃料が前年比で下落しました。バンクーバーが4.9%減と最も高く、ハリファックス(4.2%減)、トロント(3.7%減)、カルガリー(3.5%減)がこれに続きました。上昇したのはエドモントン(3.9%増)、オタワ(2.1%増)、モントリオール(2%増)のみでした。この要因としては、供給急増(新築アパートや二次賃貸物件の供給増加により、家主に無料月数などのインセンティブが課せられる)、移民目標の縮小による人口増加の鈍化、そして入居者の家賃負担能力の低下などが挙げられます。トロントでは、流動性の停滞を反映して、空室と入居済みのユニットの賃料格差が44%に拡大しました。
全国平均家賃は前年比2.7%下落し2,125カナダドル(9ヶ月連続の下落)となったものの、住宅価格の高騰は続き、家賃は3年前より11.9%高い水準で推移しています。バンクーバーとトロントでは家賃収入比率が上昇しています。アナリストは、この冷え込みは一時的なもので、新規供給の鈍化と人口増加予測により、住宅価格の高騰は解消されないと警告しています。
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