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欧州は北欧の宇宙港プロジェクトで米国への依存を減らすことを目指す

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欧州は北欧の宇宙港プロジェクトで米国への依存を減らすことを目指す
ロイター通信が7月10日に報じたように、欧州は米国への依存を減らし、自国の宇宙能力を強化するため、スウェーデンのエスレンジとノルウェーのアンドーヤに国内発射施設の建設を進めている。その目標は、欧州大陸から初めて衛星を軌道に乗せることである。これまで、欧州の唯一の発射場は南米のフランス領ギアナにあったが、その遠隔地と高コストのため、増大する商業および軍事ニーズへの対応が困難だった。

 

広大な無人地帯を有するエスレンジ基地は、打ち上げと回収に特有の条件を備えています。軌道投入の準備を進めており、米国および韓国のロケットメーカーと契約を締結しています。アンドーヤ基地は、ドイツのISAR社が開発した小型ロケットの試験に成功しており、来年には商業打ち上げを開始する予定です。両基地は、ヨーロッパに迅速な対応能力を提供できることから、NATOから高く評価されています。

 

ドナルド・トランプ氏の米国政界復帰とウクライナ紛争の継続を背景に、欧州の防衛当局は宇宙開発計画を加速させている。打ち上げ数と資金面で米国との差は依然として大きいものの、欧州は北欧の2つの宇宙港を通じて独立した宇宙アクセスの再構築を図り、軍事力と通信戦略能力の独立した管理を目指している。

 

2つの基地にはそれぞれ独自の強みがあります。エスレンジ基地の広大な空き地は、大型ロケットの打ち上げや再利用可能な部品の回収に適しています。北極圏に近いアンドーヤ基地は、地球観測や北極圏関連のミッションにとって重要な極軌道への衛星の打ち上げに最適です。

 

専門家によると、ヨーロッパの宇宙打ち上げ能力はまだ発展途上にあるものの、北欧の宇宙港は重要な一歩となる。これらの港は、外部の打ち上げサービスへの依存を減らすだけでなく、特に緊急の防衛および通信ニーズへの自主的な対応において、ヨーロッパが世界の宇宙分野における地位を強化するための基盤を築くことになる。

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