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ライフスタイル写真を専門とするベリーニは、「ポーズをとった自然な表情」の創出に注力した。「アングルや照明は計画していたものの、それぞれのショットが偶然の産物のように感じられたかったのです」と彼は説明する。身長174cmのフリーランスツアーガイド、ロマーノは、イタリアのブランドをミックスして着用している。 ロマーノ&カンパニー そしてヴィンテージアイテム。テラコッタ色のゆったりとしたリネンのミディドレス、ハイウエストのリネンパンツにクロップド丈のコットントップス、そしてローマの石畳の通りによく合うレザーサンダル。ゴールドのフープイヤリングと編み込みのトートバッグといったアクセサリーが、控えめなエレガンスを添えています。
特筆すべきは、書店の外にある風化した石壁に寄りかかり、片手に革装丁の古典籍の山を置き、もう片方の手で黒髪を撫でつけているロマーノの姿です。視線は優しくもレンズに向けられています。また、市場の木製のベンチに座り、足元には新鮮なトマトの入った籠を置き、天蓋から差し込む陽光が彼女の温かい笑顔を際立たせています。ポーズはとっていますが、ローマの朝のゆったりとしたペースを彷彿とさせます。薄手のファンデーションにほんのりとしたブロンザー、そしてローズ色のリップバームを塗ったメイクが、彼女の自然な輝きを際立たせています。
2年前から自身の旅行ブログのためにスタイリング写真を撮り始めたロマーノは、今回の撮影はローマの美しさを捉えたいという自身の愛情の延長線上にあるように感じたと語る。「街の光がすべてを魔法のように見せるのが大好きだったので、その雰囲気に合わせてポーズを決めました」と彼女は語る。このシリーズでは、手の込んだセットは避け、代わりにローマを象徴するテラコッタの屋根瓦、ツタの絡まるアーチ道、色鮮やかな市場の日よけといったディテールを用いて、それぞれのフレームに奥行きを与えている。
読者からは、この号の「気取らない洗練さ」が称賛されています。過度にスタイリングされたファッション写真とは異なり、ロマーノのポーズ ― トートバッグを直したり、新鮮なバジルの香りを嗅ぐために立ち止まったり ― は、まるでおしゃれな地元の人がお気に入りの場所を紹介しているかのようです。「日常の中に美しさを見出し、それを少しの意図を込めて捉えることです」とベリーニは指摘します。ロマーノにとって、それがこのプロジェクトの真髄です。「ポーズをとることは、誰かになりきることではなく、好きな場所で最高の自分を見せることなのです。」
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