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日銀、食品価格上昇によるインフレを警告。米国の関税は日本のGDPに深刻な打撃を与える可能性がある

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日銀、食品価格上昇によるインフレを警告。米国の関税は日本のGDPに深刻な打撃を与える可能性がある
日本銀行の小谷純子審議委員は7月9日、米をはじめとする食料品価格の高騰がインフレ圧力を強めていると警告し、家計のインフレ期待を押し上げる可能性のある「二次的影響」への警戒を促した。日本の消費者物価指数は3%前後で推移しているが、政策当局が注視している日銀の加重中央値インフレ指標は、依然として目標の2%を下回っている。小谷委員は、経済の不確実性により次回の利上げ時期を特定するのは時期尚早であり、食料品価格が重要な変数であると指摘した。
大和総研が7月8日に発表した推計では、関税の影響は悲惨なものとなっている。米国が25%の相互関税を課した場合、日本の2025年の実質GDPは0.8%縮小し、2029年には1.9%に拡大する可能性がある。自動車特化型関税と米中関税の波及効果を加えると、2025年には1.3%、2029年には3.7%にまで縮小が拡大する可能性がある。これは、世界銀行とOECDが6月に日本の2025年の成長率予測を0.7%に引き下げた見通しと一致する。

 

日本は構造的なジレンマに直面している。輸入インフレが金融緩和の余地を狭め、保護貿易主義が景気停滞のリスクとなっている。根強い物価上昇と関税の脅威という二重の圧力は、景気刺激策の必要性と安定のバランスを取る上で、日銀の政策方針を複雑化させている。

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